• 検索結果がありません。

7.1 編集操作と便利なテクニック

7.1.2 切り取り , コピー , 貼り付け

選択した情報の切り取り,コピー,貼り付けは編集メニューのコマンド,標準ツールバーのボタ ン,キーボードショートカットなどを利用して実行します. クリップボードに貼り付けられた情報 は,他の情報が上書きされるまで利用できます.

コピーコマンドを実行すると選択した情報を2種類の形式でクリップボードに貼り付けます. 一つはプログラムの内部形式で,もう一つは新しいフィルタを利用したユニコード形式です. 新し いフィルタの採用により,画面の情報をより忠実に再現でき,しかも他のアプリケーションとの互 換性を高めました. クリップボードの内容を他のアプリケーションにコピーすると,文字や記号の フォントが,より正確に貼り付けられるようになりました. 内部形式で情報をコピーする場合は編 集メニューの内部形式でコピーのコマンドを利用します. 3のコピーコマンドである画像とし てのコピーに関しては,6画像と表を利用するをご参照ください。

プログラムで作成した情報をコピーし,他のSWP, SW, SNB文書にコピーする場合,利用する コピーコマンドに関係なく,画面と同じ内容が再現されます. プロをグラムは常に内部形式の情報 もクリップボードに確保するので,コマンドを問わず同じ情報を再現できるのです. しかし,他社 製のアプリケーションに貼り付けた場合,その結果は異なるものになります. 内部形式でコピーの コマンドを利用すると,クリップボードには内部形式の情報しか確保されません. 一般のアプリ ケーションではその形式を変換することなく,単純に貼り付けてしまいます. ですから,貼り付け られた情報はあまり役に立ちません. 逆にコピーコマンドを選択すると,情報はユニコード形式で クリップボードに確保されますから,他のアプリケーションに貼り付けた情報もSWP, SW, SNB

文書のそれと近しいものになります.

操作 プログラムの動作

選択範囲の切り取り 選択範囲をクリップボードに移動し, 情報を文書から削除します. 選択範囲のコピー 選択範囲をクリップボードにコピーし,

情報は文書に残します.

選択範囲を内部形式 選択範囲をクリップボードに内部形式 でコピー でコピーし,情報は文書に残します. 選択範囲の貼り付け カーソルの位置にクリップボードの

内容を貼り付けます. クリップボード の情報はそのまま残ります.

他のアプリケーションから貼り付けた情報は,フォーマットの無い情報として文書にコピーされ ます. クリップボードに.wmf または.bmp形式の画像が貼り付けられている場合,その画像形式 を保った状態で文書にコピーできます.

◮ 選択範囲をクリップボードに貼り付ける

• 標準ツールバーの切り取りボタン をクリックします. または

• 編集またはコンテキストメニューから切り取りを選択します. または

• ctrl + xと操作します.

ctrlキーを離すと選択部分が削除されます.

◮選択範囲をマルチプル形式でクリップボードにコピーする

• 標準ツールバーのコピーボタン をクリックします. または

• 編集またはコンテキストメニューからコピーを選択します. または

• ctrl + cとします.

ctrlキーを離すと選択部分が貼り付けられます.

◮選択範囲を内部形式だけでクリップボードにコピーする

• 編集メニューから内部形式でコピーを選択します.

◮ カーソル位置に選択範囲を貼り付ける

• 標準ツールバーの貼り付けボタン をクリックします. または

• 編集またはコンテキストメニューから貼り付けを選択します. または

160 7 編集のテクニックとツール

• ctrl + vと操作します.

ctrlキーを離すと選択部分がコピーされます.

標準的なコピーと貼り付けコマンドを使って,表や行列の複数のセルを他の表や行列にコピーでき ます.

,行列, ベクトルの情報をコピーし, 貼り付ける 1. 元の表,行列,ベクトルで目的のセルを選択します. 2. コピーコマンドを選択します.

3. コピー先の表,行列,ベクトルで目的の位置を選択します. 4. 貼り付けコマンドを選択します.

プログラムはクリップボードに貼り付けたセルの次元と,コピー先の選択範囲の次元を比較しま す. 次元の一致が確認できれば,情報を貼り付けます. 行や列,どちらか一方の次元だけが一致す る場合,必要に応じて行や列を追加,または削除して情報をコピーします. ,,ともに次元が一 致しない場合,コピー先の選択範囲の左上のセルにコピー元の情報を全てコピーします.

7.1.3 形式を選択して貼り付け

形式を選択して貼り付けのコマンドを利用すると,クリップボードの情報を目的の形式で文書に 貼り付けることができます.

文書に貼り付ける時に自動変換されないような場合は,内部フォーマット,またはユニコードテ キストのどちらかを指定して貼り付けます. テキストエディタの形式情報をコピーする場合には, 形式を選択して貼り付けるコマンドが便利です. 改行記号なども,テキストエディタの状態のまま, 文書に貼り付けることができます. ただし,フォントの属性は失われます.

たとえば,SWP, SW, SNB でギリシャ文字αをクリップボードにコピーします. そして, の文書に形式を選択して貼り付けコマンドを利用して内部形式で貼り付けます. この場合はα カーソル位置に貼り付けられます. しかし,アンフォーマットテキスト形式で貼り付けると,プロ グラムは以下のように表示します.

$\alpha$

同 様 に,他 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン か ら コ ピ ー し た ア ン フ ォ ー マ ッ ト テ キ ス ト を 内 部 形 式 に 変 換 し, 貼 り 付 け る こ と が で き ま す. 他 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 操 作 画 面 で,ア ン フ ォ ー マ ッ ト テ キ ス ト

$\alpha$をクリップボードに貼り付けます.そして内部形式で文書に貼り付けると,プログラム はαを画面に表示します.

ただ し,テキストエディタで記述したコマンドに誤りが ある場合,内部形式に変換する際にエ ラーが発生する場合があります. また,内部形式はTEX およびLATEX コマンドに準拠していま すが,行列や表などの数式オブジュクトに関しては対応していないものもありますので,これらを 貼り付ける場合は注意してください. 形式を選択して貼り付けコマンドは改行のある文書で表示さ れるラインエディタからコピーされた情報を挿入するのに便利です. 他のアプリケーションで指定 したフォントに関する情報は保持されません.

Tip プログラムはクリップボードの情報を,一般的なテキストエディタと同じように処理しま す. ラインエンドを保持して貼り付けを行なう場合は,予め貼り付ける箇所にバーバティ ムタグを付けておきます.

以下のペーストオプションが利用できます.

形式 貼り付け 効果

内部 アンフォーマット SWP, SW, SNBからクリップボードに貼り付けた 形式 テキスト 情報は内部形式に変換されずに,文書にコピー

されます.

内部 内部 SWP, SW, SNBからクリップボードに貼り付けた

形式 形式 情報は内部形式に変換されて,文書にコピー されます.

テキスト アンフォーマット クリップボードに貼り付けた情報は,そのまま の状態で文書にコピーされます.

テキスト 内部 クリップボードに貼り付けた情報は,内部形式に 形式 変換されて,文書にコピーされます.

画像 クリップボードに貼り付けたられた画像情報は

Windows Metafile (.wmf), bitmap (.bmp), device-independent bitmap (.dib)のいずれかの形式で 文書にコピーされます.

ユニコード クリップボードに貼り付けた情報は,ユニコードの テキスト 文字として文書にコピーされます.

◮ 特定のフォーマットでクリップボードの情報を貼り付ける 1. 情報を貼り付ける箇所にカーソルを配置します.

2. 編集またはコンテキストメニューから形式を選択して貼り付けを選択します. 3. 目的の形式を選択してOKボタンをクリックします.

プログラムはクリップボードの内容を選択した形式で文書に貼り付けます. 次の情報が切り 取り,またはコピーコマンドによって貼り付くまで,現在の情報が保持されます.